眠っている真我を呼び覚ます


Full Moon in Scorpio
April 22nd 14:24p.m.


4月は13の月。そして今回は蠍座の満月です。13も蠍も表象学では死と再生。今月はこの月の満ちまで、深いレベルでの意識の改革が促されるようです。ちょうどこの満月の後から、水星が逆行を始めます。あらゆるフィールドで、移動やコミュニュケーションの遅延や混乱が予想されますが、その混沌の中、私たちは今「もっと深層の心理へ」向かうことを促されています。

眠っている「真我」を呼び覚ます

これが今月の新月から満月への月からのメッセージです。



今月は九州だけでなく、世界各地でさまざまな惨事がありました。そして、そういう逆境にあって私たちはいつも気づきます。

「いかに私たちが恵まれていて、幸せであったか。」

「いかにかけがえのない日々を過ごしていたか」

平凡な営みの中、つい「自己の思い」が先行しがちですが、本当に心が豊かだと観じるのは、家族や友人に囲まれ、時に不平不満を言ったりできた…いつもの生活…そんな中にあったのだな…と。今回の満月の表象。まさに、この「平凡な穏やかさの中に光を観る」という気づきを得ること。重要なテーマのひとつになっています。

13の月らしく、何かの現象が現実に起きることで、それぞれの人がそれぞれのシュチュエーションの中、哀しみや圧迫感、辛さや不安を抱えるようです。ポイントは、その現状の中にあって、その感情を超えていくことにあります。



蠍は、象徴学では変容を意図します。地に這いつくばっている私たちが、この困難な局面の中から立ち上がり、不死鳥(phenix)のように飛び立てるように。つまり、ひとまわり大きな土台を形成できるように。器を大きくする…というとわかりやすいでしょうか?そんなチャレンジが潜んでいるようです。

どんなに絶望的な状況にあっても、私たちには超えられない壁は設定されないのです。あまりの辛さに心が折れてしまったとしても、どうぞ、より深刻になりませんように。この世は私たちの思い通りに、良くも悪くもなっている…ということを思い出すこと。その状況の裏側に、必ず、新しい光が…それは、その方々の新たな閃きや使命のような、そんなステージが用意されていることに、きっと気づくことでしょう。

カバラでは、感情も思考も「マインド(Mind)」として捉えます。つまり、それらは「ほんとうの私」では、ありません。マインドの正体は「自我(Ego)」です。ほんとうの「私」ではありません。私たちが現状に翻弄され、感情をゆさぶられる時、ほんとうの「わたし」は静寂の中にいます。もしも私たちが、冷静にマインドをただ見やる…ことができたなら、きっと、気づくことでしょう。「あぁ、何かがずれていた…と。」このずれこそが、「ほんとうのわたし」と「マインドである私(自我)」とのずれなのでした。

この3次元において、ものごとは表裏一体。陰と陽。影に陽が…今、この暗闇にこそ、光が潜んでいます。そして、この破壊的な「死」の状況からこそ、真の意味での「再生」と「創造」…「ほんとうの自分」に気づき、新しい未知の世界への移行が成される。そんなことを私たちは今、各々のフィールドで体験させてもらっているのかもしれません。



天体の逆行が続きます。

もがけばもがくほど、状況は悪化します。

どうぞ、心を深く鎮めて。静けさの中に。

外側で繰り広げられるドラマを横目で見つつ、あなたが、あなたしかできないことを勇気と覚悟をもって始めてください。

大丈夫。

わたしたちは大丈夫なのです。



末筆ながら、各地で震災に合われた、今も尚、厳しい状況にある方々へ、お見舞いと一日も早い復興をお祈りいたします。

「私が、私が…」という「ほんとうの自分ではない自我」に、主導権を渡していたことに気づく時。平穏な日常にこそ、光が在る…と気づく時。わたしたちはいつも「感謝」や「尊重」という気持ちを持って生きることができるのでしょう。そして、そんな時、この世はもっと素晴らしく煌めくのだろうなと思うのでありました。

本日もありがとうございました。

鹿乃子の森

森にはたくさんの動物や植物、いろいろな生き物が、それぞれの輝きを放ちながらも調和して、いきいきと生きています。 皆が皆、お互いにとってかけがえのない存在です。この森もそんな風に皆様と在れたらいいな…と思っています。 たくさんの方々との素晴らしい出会いがありますように。 そしていつも愛の心で、光も闇も、共にいることができますように。